皆様はご自身の愛犬に対してどのように散歩させているでしょうか?
パピー(子犬)の頃からシニア犬(老犬)までそれぞれのお散歩スタイルが徐々に変化してきているかと思います。
中には本当はお散歩させてあげたいけど、「子犬でまだワクチン前だから外には出してあげられない」「ほかのワンちゃんや人、車などに吠えてしまうから無理」「怪我していて歩けないから連れ出すことを諦めている」「シニア犬で歩けないから...」など様々な理由からお散歩に連れ出すこと自体を諦めてしまっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回はそんなお悩みを少しでも解決することができる「抱っこ散歩」について解説して参りたいと思います。
そもそも「抱っこ散歩」って何?
抱っこ散歩というのはその名の通り、ワンちゃんを飼い主様が抱っこしてお散歩することを指します。
散歩なのに歩かせないのは意味あるの?と疑問を持たれる方が多いかと思いますが、大アリです。
恐らくそういった疑問を持たれる方の大半はワンちゃんにお散歩が必須であることを理解されていないのではないでしょうか?
犬の散歩が必須である理由
ワンちゃんにとって散歩が必須である最も大きな理由は3つあります。
1.「ストレスの発散」
犬はニオイを嗅ぐことで周囲の情報を収集する生き物です。
具体的には周囲に危険がないか、マーキングした犬がどんな犬なのか、今いる場所が知っている場所なのかなど、様々な情報を鼻から得ています。
そのため、ニオイを嗅ぐことで安心感につながり、ストレスの発散に繋がります。
ただし、ニオイの嗅がせすぎも逆にストレスとなる可能性があるので、飼い主が嗅がせるときと嗅がせないときのバランスを取るように気を付けましょう。
2.「脳への刺激(ボケ防止や外的刺激への慣れ)」
ストレスの発散の説明で、ニオイを嗅ぐことで様々な情報を収集することはお伝えしたかと思います。
ニオイは脳への刺激となり、更に脳がその刺激(情報)を処理することで脳が活性化します。
散歩せずずっと室内にい続けると刺激がなくなり脳が活性化しなくなるためボケやすくなるともいわれています。
また、車や自転車、他の犬や飼い主以外の人間など、色々な外的刺激も散歩中には遭遇しますので、外的刺激へ適応にも散歩は一役買うことができます。
3.「運動不足の解消」
散歩を行うことで運動不足の解消にもつながります。
室内にいるだけではなかなか長時間の連続的な運動を行うことができません。
運動不足が続くとエネルギーを発散しきれずに問題行動(家具などの破壊や自傷行動)につながりやすくなりますので、しっかりと毎日散歩に連れて行ってあげてください。
抱っこ散歩は必要なのか?
個人的に抱っこ散歩は以下のようなワンちゃんには必要だと考えています。
- まだワクチンを接種できていないパピーちゃん
- 怪我をしていて歩けないわんちゃん
- 老犬になり自分で歩けないわんちゃん
自分で外を歩けない、もしくは歩いてはいけないわんちゃんは抱っこ散歩することで散歩と同等の効果を得られる可能性があります。
運動不足の解消はできないものの、外のニオイを嗅がせてあげることでストレス発散に繋がったり、外的刺激に慣れさせることで、歩けるようになった後に散歩を嫌がりにくくなったりする効果があります。
また、脳への刺激も得られるので部屋の中でじっとしているよりは健康的に生活することができます。
抱っこ散歩を楽にするアイテム
抱っこ散歩を楽にするアイテムの一つとしてスリングがおすすめです。
スリングは肩からかける袋状の抱っこ補助アイテムです。
我が家で使用しているスリングは画像のように完全な布製のスリングでコンパクトに折りたたむことができます。
そのため、持ち運びに便利で必要に応じて着たり脱いだりしやすい仕様になっています。
また、伸び縮みしやすい記事のため、小型犬であれば2匹程度は入ることができます(少々窮屈ですが、、(笑))
実際に着用してワンちゃんを入れると下記のような感じになります。
スリングの特徴としてはお腹や脇辺りでワンちゃんを抱っこできるのでワンちゃんの様子も確認しながら抱っこ散歩することができます。
飼い主目線から見ると下記画像のような感じになりどんな表情をしているか確認しやすいです。
スリングを使う際の注意点
スリングはワンちゃんの移動を楽にするものですが、時としてワンちゃんに負担をかけてしまう可能性があります。
下記のようなことに注意しましょう。
- ワンちゃんの体のサイズに対して小さすぎると足や腰に負担がかかりやすくなるので注意
- 長時間の使用もワンちゃんが同じ体制のままになってしまい体に負担がかかるので注意
- 外でいきなり使うのではなく、自宅でスリングに慣れさせて安心できるようになってから使用する
- 大型犬では子犬のとき以外は使えないのでそういったワンちゃんの場合はカートに切り替える
- 必ず飛び出し防止用の留め金がついているものを利用し、ワンちゃんの安全に配慮してください
- 熱がこもりやすいので気温が高いときには飼い主様もワンちゃんも熱中症にならないように気を付けましょう
まとめ
いかがでしたでしょうか。
抱っこ散歩の必要性はご理解いただけましたでしょうか。
わんちゃんの状況や体調に合わせて抱っこ散歩を導入することでストレス解消などにつながります。
ぜひ抱っこ散歩を試してみてください。
ワンちゃんと飼い主様が幸せになりますように。
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