はじめに
わんちゃんを飼っていると、問題行動に困らされることが多々あります。
特に飼い主の方の頭を悩ませているのがトイレシートを食べてしまうことです。
トイレシートを食べてしまうのにはどんな理由があり、どのように対策すれば良いのでしょうか?
今回の記事では、わんちゃんがトイレシートを食べる原因と、それを防ぐための具体的な方法を詳しく解説します。
犬がトイレシートを食べる理由
好奇心や遊びの一環
犬は好奇心旺盛な動物です。特に子犬は周囲の物を口に入れて感触を確かめる習性があります。
トイレシートの独特な感触や音が犬にとっては魅力的に感じ、遊びの一環としてシートを噛んだり、食べてしまうことがあります。
ストレスや不安
犬はストレスや不安を感じると、ストレスを和らげるために異常な行動を取ることがあります。
トイレシートを食べる行動もストレスや不安のサインである可能性があり、下記のような理由からストレスや不安を感じてしまう場合があります。
・環境の変化
・飼い主が構ってくれない状態が長期的に続く
・散歩などに行けず、運動不足やストレスを発散できるタイミングがない
・問題行動のたびに怒る、怒鳴りつける(飼い主との関係性が悪化している)
栄養不足
栄養が十分に足りていない場合、ワンちゃんは手近な食べられそうなもので栄養を補おうとして異物を食べることがあります。
トイレシートを食べる行動も、何らかの栄養不足が原因であるかもしれません。
特にドッグフードの質が低い場合や食事の量が不十分な場合にこのような行動が見られることがあります。
もし、現在ワンちゃんがトイレシートを食下てしまうことに悩まれており、ドッグフード選びに迷われている場合は試しに下記のドッグフードをあげてみてください。
個人的な意見ですが、いくつかフードを試してみて一番ワンちゃんの食い付きと調子が良くなったのが
トイレシートを食べると良いことがあると学習してしまう
わんちゃんが一度トイレシートを食べたときに、その行動が何らかの形で報われた場合、その行動をとることで良いことがあると学習されてしまうことがあります。
例えば、飼い主が驚いて注目したり、大きな声で「ダメでしょ!!」注意することで、わんちゃんはトイレシートを食べたことで飼い主が注目してくれると学習し、構ってほしいときや要求がある際に繰り返すようになる可能性があります。
トイレシートを食べることの危険性
消化器系の問題
トイレシートはポリプロピレン不織布や高分子吸収材、ポリエチレンフィルムなど消化できない素材が使われています。
そのため、犬が食べると消化できず胃や腸でシートが詰まってしまう可能性があります。
シートが腸に詰まってしまうと、腸閉塞など深刻な症状を引き起こし、緊急手術が必要になることもあります。
有害物質の摂取
トイレシートには、抗菌剤や香料などの化学物質が含まれていることが多く、これらの物質が犬の体内に入ると、健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
犬がトイレシートを食べるのを防ぐための対策
トレーニングと指導
犬がトイレシートを食べることを防ぐためには、まずその行動が起こらないようにしなければなりません。
犬がシートを食べようとした際に「ダメ」や「待て」といった指示を出し、行動を事前に止めることを教えましょう。
ここで重要なことはよく観察し、口に入れようとしたときに制止し、注意をこちらに向けられるようにしましょう。
おやつやおもちゃなどでひきつけることも有効です。
成功した場合には、直ちに大げさに褒めてあげておやつなどの報酬を与えるようにしてください。
代替品の提供
トイレシートに代わる、安全で噛んでも問題ないおもちゃや噛む用の製品を提供することも有効です。
おすすめは噛み心地が近いもの(ハンカチやタオル)などで置き換えましょう。
噛む対象の置き換えを少しずつ継続できれば、自然と遊ぶものではない、食べるものではないことを学習していきます。
環境の調整
トイレシートの使用環境を見直し、犬が悪戯に噛んだり剝がしたりできないようにすることも重要です。
トイレシートの中にはメッシュのカバーがついているものもあり、ついていないものに比べるとワンちゃんが簡単には取り出せません。
また、トイレの位置を飼い主が確認しやすい位置に変更することも検討してみてください。
理由としては、トイレシートを食べることを我慢できた成功体験をなるべく多く積ませてあげるためです。
飼い主の目の届く範囲であれば、食べそうになってもすぐに対応しやすくなります。
食事の見直し
犬の食事内容を見直し、栄養バランスが適切であるか確認しましょう。必要に応じて、栄養補助食品を取り入れることも考慮してみてください。獣医師と相談し、最適な食事プランを作成することが望ましいです。
運動不足やストレスの解消
問題行動を起こす原因としては運動不足からくるストレスの可能性もあります。
適切な頻度や時間で散歩ができていない可能性もありますので、一度ご自身の愛犬にとってどれくらいの散歩が適切かを考え直してみてください。
散歩の重要性については下記の記事でも触れていますので、併せて読んでみてください。
専門家の助言を求める
上記を試してみてもどうしても改善が見られない場合や早期解決を図りたい場合には、ドッグトレーナーや獣医などに相談することをオススメします。
他人や専門家の意見を聞くことで思わぬ解決方法がわかるかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?犬がトイレシートを食べる行動には、様々な原因が考えられます。
飼い主としては、その行動の背後にある理由を理解し、適切な対策を講じることが求められます。
愛犬の健康と安全を守るために、この記事で紹介した対策を実践し、必要に応じて専門家の助言を受けることをお勧めします。
犬との生活がより安心で快適なものになるよう、日々のケアを大切にしてください。
飼い主とワンちゃんの双方が幸せになりますように。
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