愛犬の車酔い対策完全ガイド:吐いた後のケアと予防方法を紹介

犬のお世話
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ご自身が飼われているわんちゃんは車酔いするでしょうか?
我が家の愛犬は2匹中1匹が車酔いしやすい子でひどいときは吐いてしまうこともあります。
運転中だと対応できないうえ、ニオイもきつく後処理が大変で飼い主にもストレスになります。
そして何よりワンちゃんのストレスと体調が心配になりますよね?
飼い主とワンちゃんどちらもが安心して車に乗るためにはどうすればよいのでしょうか?
今回の記事では車酔いによる嘔吐の原因、対策、その後のケア方法について詳しく解説してまいります。
ワンちゃんの車酔いと嘔吐でお悩みの方はぜひ確認してください。

犬が車酔いするメカニズム

そもそもなぜ車酔いしてしまうのでしょうか?
人間と同様に三半規管や耳石器と呼ばれる内耳が関係していると言われています。
下記の図のように目から入る視覚情報と内耳から入る車の減速や加速、揺れといった体感する情報が一致せず、脳が混乱することで自律神経系が乱れることが原因です。

<犬が車酔いするメカニズムの概略図>

その他にも下記のような理由で車酔いしてしまう(気持ち悪くなってしまう、ぐったりしてしまう)子がいます。

  • 車のにおいが苦手
  • 車という空間が不安、苦手

ご自身の愛犬がどういった理由で車酔いしてしまうのかを見極める必要があります。

車酔いの症状

では、車酔いするとどのような症状が出るのでしょうか?
車酔いから嘔吐するまでをうちの子を例に段階的にまとめました。

  1. 呼吸が荒くなる
  2. 元気がなくなる
  3. 口の周りがよだれだらけになる
  4. 「オエッ」という声とともに吐く(サイレントで吐く子もいます)

個人差はありますが、車酔いがひどい子は口の周りがよだれだらけになる子が多いです。
ご自身の愛犬が発している車酔いのサインを見逃さないようにしましょう。

犬が車酔いしたときの対応方法

犬が車酔いした際にはワンちゃんの状況に合わせて対処する必要があります。
ここでは吐く前と吐いた後の対処法について説明していきます。

吐く前

前節で触れた通りワンちゃんが吐く前は唾液が口からたくさん溢れ出てしまうので、タオルやウエットティッシュなどでお口の周りを拭いてあげてください。
また、背中などを優しくさするなど飼い主さんがワンちゃんを安心させてあげるように心がけてください。
えずいているなど吐きそうな予兆がある場合には口から垂直に下がった位置(ケージや座席)にタオルやトイレシートを敷くと吐しゃ物の処理が楽になります。
この時余計なストレスを与えたり吐しゃ物の誤飲につながる可能性があるため、人間のように袋を口にかぶせないでください。

吐いた後

もしワンちゃんが吐いた場合は吐しゃ物とワンちゃんへの処理が発生します。
具体的には以下の通りです。

  • 吐しゃ物で汚れたワンちゃんのお口や体をウェットシートやタオルで拭く
  • 吐しゃ物で汚れたケージや座席を処理する
  • 窓を開けて喚起する

まず、ワンちゃんのお口や体を拭く際にはウェットシートなどで拭くことをオススメします。
私の経験上、乾いたティッシュやタオルで拭くより、ウェットシートで拭く方が吐しゃ物はきれいに拭き取れます。
また、捨てるだけで済むので余計な手間が省けます。
もちろんぬれタオルなどで拭くのもOKです。
その後乾いたタオルで水気を吸い取ってあげるとその後もよだれなどの2回目の車酔いの兆候もわかりやすくなります。
続いてケージやシートが吐しゃ物で汚れてしまった場合には、まず乾いたタオルで水分を取り除いてください。
その後は消臭スプレーや薄めた中性洗剤などを用いてきれいに拭き取ってください。
個人的にはワンちゃんや人に害がない次亜塩素酸のスプレーがおすすめです。
理由としては次亜塩素酸のスプレーであれば消臭効果と消毒の効果があり、衛生的だからです。
使用する場合は必ずワンちゃんに悪影響がないかを確認してください。
下記のスプレーは筆者が自宅でも使用している次亜塩素酸のスプレーです。

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マツキヨにて購入できます。

犬の車酔いを予防する方法

続いてはワンちゃんが車酔いすることを予防する方法をお伝えします。
予防方法としては「酔い止め」「お散歩&お昼寝」「食べさせ過ぎない」の3つです。
個人的には「お散歩&お昼寝」「食べさせ過ぎない」がおすすめです。

酔い止め

人間と同様にワンちゃんにも酔い止めが存在します。
舐めさせるだけでいいので簡単に与えることができます。
ただし、下記2点はご注意ください。

  • 効果がある子とない子に分かれるため使用すれば絶対に大丈夫というわけではない
  • まず病院で愛犬に使用しても問題ないかを確認することがオススメ

ワンちゃんによっては体質や体調によって使用できないこともあるため、まずはかかりつけの病院にどの酔い止めを使用するかも含めて相談するようにしましょう。
また、どのワンちゃんにも絶対効果があるわけではないので注意しましょう。

お散歩&お昼寝

車に乗せる前にお散歩をさせます。
我が家では車に乗せる前にだいたい30分から1時間程度を目安にお散歩をさせています。
お散歩でしっかりと歩かせることでワンちゃんは疲れて車の中でぐっすり寝てくれます。
慣れない車での移動というストレスも眠ることで感じにくくなりますし、飼い主としても気を張っておく必要がなくなります。

出かける前に時間的な余裕がない場合は難しいかもしれませんが、双方ともにストレスフリーになる方法ですので、個人的にはかなりおすすめの対策です。

食べさせ過ぎない

次に乗車前には食べ物を与えすぎないことで車酔いを防ぐことができます。
嘔吐もしにくくなりますので、こちも方法としてはかなりおすすめです。
また、食べさせ過ぎないとは書いたものの、個人的には食べさせない方がいいと考えています。
経験上、我が家のワンちゃんは胃に食べ物が入っていると車酔いが悪化しやすくなる傾向があり、嘔吐もしやすかったです。
乗車前にごはんやおやつを与えないことでかなり車酔いや嘔吐が軽減されています。

長期的な対策と訓練

車に慣れていない状態のワンちゃんを乗せていきなり長距離や悪路を走行すると恐怖やストレスで車酔いをしやすくなります。
そのうえ、嫌な経験として記憶してしまい、最悪の場合は車に乗ることを拒否する可能性もあります。
まずは、エンジンを止めた状態でワンちゃんを乗せてあげてください。
その状態でニオイをしっかりと嗅がせてあげることをオススメします。

おやつをあげていい経験を積ませてあげるのも良いかと思います。

次にエンジンをかけてからニオイの経験やおやつの経験を積ませてあげてください。
徐々に慣れさせていくことで急激な環境の変化などのストレスを感じにくくなります。
可能であれば一回やって次の段階に進むのではなく、何回も経験させて慣れさせてから次のステップに進めてください。

走行していない状態になれ始めたら、次は実際に車で移動しているところを経験させてあげてください。
まずは、家の周りを一周回るだけでも十分です。
その次は家から駅前まで、などのように徐々に乗せる時間が長くなるように調整してください。
くれぐれも焦りは禁物です。
いきなり慣れるなんてことはありませんので、気長に経験させてあげましょう。
また、乗せている時には声掛けも忘れないようにしましょう。
大人しくお利口に乗れているのであれば大げさに褒めてあげましょう。
特に静かに乗っている状況が正解だと理解してもらうためにも静かにお座りや伏せをしている時に声をかけてあげてください。
ストレスの軽減にもつながります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
基本的にはワンちゃんの体調や慣れ具合を優先して車に乗せるようにしてあげてください。
車酔いが少なくなればワンちゃんと遠方への旅行も楽しめるようになります。
飼い主とワンちゃんの両方が幸せになりますように。

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