犬でおすわりができない子をできる子に変える簡単な教え方

犬でおすわりができない子をできる子に変える簡単な方法 犬のお世話
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ワンちゃんが人間社会で共生していくために、人間社会でのルールやうまく立ち回る方法を教えていくことをしつけと呼びます。

その中でも、お座りはすべてのしつけを犬に教えるために必要な基礎だと言われています。

今回は子犬から成犬までどんな犬でもできる簡単なお座りの教え方をご紹介いたします。

1.なぜ「お座り」が必要なのか

そもそもなぜお座りを覚えさせておく必要があるのか?と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。

その答えとしては、何かあった際に犬を落ち着かせることができるからです。

例えば、お留守番をしていて、飼い主が返ってきたときに、犬がとても興奮して飛びついたり、走り回ったりして困った経験はないでしょうか?

その他には、散歩中に他の犬や人に出会った際に、力いっぱい吠えたりしないでしょうか?

上記のような状況を続けてしまうと、興奮しやすくなる癖がついてしまったり攻撃的になりやすくなるなど、その後の生活に悪影響を及ぼす可能性があります。

これらの状況になった際に、お座りを覚えさせておくことで一旦犬を落ち着かせることができます。

2.お座りの教え方

では、具体的にはどうすれば犬にお座りを覚えさせることができるのでしょうか。
実際に私が自分の愛犬達にお座りを覚えさせたときの方法をご紹介いたします。

ステップ1:犬が見ているところでエサ、もしくはおやつを握りしめる

生後3か月が経っていない子犬の場合、食べられるおやつも限られてくる上に、普段食べているドッグフードにも積極的なため、その子がいつも食べているごはんで代用しても問題ありません。

愛犬が好きな食べ物を準備し、握りしめるところを見せてあげてください
そうすることで、手の中に好物があることを犬が認識できます。

おやつを握っているところを見せている画像

 

ステップ2:鼻先から頭に握った手を移動させて、犬の姿勢を誘導する

高い位置からアプローチすると、飛び跳ねたり、立ったりしてしまうワンちゃんもいるので、飼い主様も座って行うことをお勧めします。
まずはおやつのにおいをかがせます。

ニオイを嗅がせる

先ほどおやつを握った手を犬の鼻にかざし、徐々に頭上に移動させていきます。

徐々に頭上にずらしていく

ワンちゃんはご褒美が欲しいので、腰を落として、手の見えやすい姿勢を取ろうとします。
上記の流れで自然に腰を落としてお座りの姿勢になったら、おやつをあげて褒めてください。

おすわりができた画像

ステップ3:できるようになってきたら「お座り」と言いながらステップ2を実践

次は、「お座り」というコマンド(命令の合図)を覚えさせるため、ワンちゃんがお座りする瞬間を狙って「お座り」と言いながら上記ステップ2を実践してください。

おすわりのコマンド

ステップ4:エサを握りしめる工程を省いて、「お座り」のコマンドのみで確認

続いては、犬がコマンドを理解しているのか、それともジェスチャー(握った手を鼻から頭上に持ってくる動作)で覚えているのかを確認します。

エサを握らず、何も持っていない状態で、「お座り」と伝えてみてください。

この時ちゃんとお座りができたら、飼い主の言っている「お座り」というコマンドと、自分が行った「座る」という動作が犬の中で結び付いている証拠となりますので、ご褒美をあげてください。

できていない場合はまだコマンドではなくジェスチャーで覚えている可能性があるので、何度かステップ3を繰り返してみてください。

3.お座りを教える時の注意点

いくつか注意点や上達しやすくなるポイントがありますので、まとめて説明いたします。

注意点1:うまくお座りの姿勢ができないとき

時々、ご褒美を頭上に持ってくると後ずさりして、手を見やすい位置に移動する子もいますので、そういった場合は、少し壁に近い位置で練習すると良いかもしれません。

(※:あまり壁際で行うと、ワンちゃんにとっては追い込まれたように感じ、恐怖を与える可能性がありますので、注意してください。)

注意点2:なかなか思い通りにお座りができないとき

ワンちゃんにも得意不得意や性格がそれぞれ違うため、成長スピードも理解するスピードも犬それぞれです!

飼い主さんがイライラしたり、怒ったり、無理やりお座りの姿勢を取らせようとすることはNGです!

ワンちゃんにとっても楽しいことではなくなってしまい、「お座り」=「嫌なこと」と覚えてしまうので、根気強く、お互いに疲れないようなペース配分で練習するようにしてください。

ポイント1:ワンちゃんは褒められて伸びる!

どのしつけでもそうですが、基本的に犬は褒められて覚える動物です。

人間でもそうですが、褒められながら楽しく練習する方が上達は早くなります。

なお、褒める時は高い声で大げさに、ワンちゃんの目を見ながら褒めてあげるのがポイントです。

基本的には、ワンちゃんは言葉の意味よりも飼い主様の表情やテンション、声色などで感情を読み取ろうとしています。

そのため、高い声、笑顔、嬉しそうなテンションを見せてあげられると最高です!

ワンちゃんもとても喜びながら楽しく練習できるかと思いますので、恥ずかしがらず全力で褒めてあげましょう!

ポイント2:ワンちゃんは忘れっぽい!!

ご褒美をあげるときや褒める時は、なるべく早く行うように心がけてください。

犬は6秒程度までの記憶しか残りにくいといわれているため、プラスの印象を与えるタイミングは、犬の行動後、間髪入れないように心がけてください。

「これをすれば、そのあとに良いことがあるんだ!!」と犬の中で結び付きやすくなります。

4.まとめ

いかがでしたでしょうか?

犬にとっても飼い主様にとっても、お座りはしつけの重要な基礎であることがご理解いただけたかと思います。

しつけを教えるのはお互いの信頼関係を築くための良いスキンシップにもなりますので、ぜひ遊び感覚で楽しくおしえてあげてください!!

お座りを覚えることで少しでも飼い主様とワンちゃんが幸せに暮らせますように。

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