【しつけの基本】犬が理解しやすい伏せの教え方

犬のしつけ

今回は、犬のしつけシリーズ【その2】「犬に伏せを教える方法」となります!

その1では、簡単にお座りを教える方法を解説いたしました。

個人的には伏せよりお座りの方が簡単に教えられましたので、まだお座りを習得できていない方は下記リンクからお座りの教え方をご確認ください!

【しつけの基本】子犬から成犬まで誰でもできる簡単なお座りの教え方

1:伏せの必要性

伏せはお座りと同様基本的なしつけの内のひとつであり、覚えさせておくことで以下のようなメリットがあります!

メリット1:犬をリラックスさせられる

お座りもそうでしたが、興奮している時や不安になって吠えている時に伏せをさせる(マイナスな状況を伏せに置き換える)ことで落ち着かせることができます。

しかも、伏せは体を支えておく必要がないため、お座りに比べてリラックスしやすい態勢といわれています。

メリット2:長時間その場にとどまらせやすい

上記で解説したとおり、こちらについても同様で、体を支えておく必要がなく、お座りに比べて体力を必要としない楽な姿勢のため、長時間その場にとどまっておくことができます。

メリット3:犬の次の行動を察知しやすい

伏せをするということはワンちゃんのお腹が地面についている状態となるため、ワンちゃんが次の行動(動作)を行うためには、立ち上がるという動作が1ステップ追加されるため、お座りに比べ、急な走りだしや動作を防ぎやすくなります。

2:伏せの教え方

では、実際に伏せを覚えさせるためには、どうすればいいのでしょうか?

実際に私が愛犬2匹に伏せを教えた方法(手順)は下記3ステップとなります。

ステップ1:犬が見ているところでエサ、もしくはおやつを握りしめる

生後3か月が経っていない子犬の場合、食べられるおやつも限られてくる上に、普段食べているドッグフードにも積極的なため、その子がいつも食べているごはんで代用しても問題ありません。

愛犬が好きなご褒美を準備し、握りしめるところを見せてあげてください

下記画像は実際に犬におやつを見せてから手握りして目ることで好物を持っていることを認識させているところです。

おやつを見せているところ
おやつを握りしめているところ

ステップ2:鼻先から地面に握った手を移動させて、犬の姿勢を誘導する

高い位置からアプローチすると、飛び跳ねたり、立ったりしてしまうワンちゃんもいるので、飼い主様も座って行うことをお勧めします。

先ほどおやつを握った手を犬の鼻にかざし、徐々に地面に移動させていきます。

ワンちゃんはご褒美が欲しいので、地面の手に向かって前のめり(前傾姿勢)になります。

上記の流れで自然に地面にお腹がつく姿勢になったら、おやつをあげて褒めてください。

ステップ3:できるようになってきたら「伏せ」と言いながらステップ2を実践

次は、「伏せ」というコマンド(命令の合図)を覚えさせるため、ワンちゃんが伏せる瞬間を狙って「伏せ」と言いながら上記ステップ2を実践してください。

ステップ4:エサを握りしめる工程を省いて、「伏せ」のコマンドのみで確認

続いては、犬がコマンドを理解しているのか、それともジェスチャー(握った手を鼻から地面に持ってくる動作)で覚えているのかを確認します。

エサを握らず、何も持っていない状態で、「伏せ」と伝えてみてください。

この時ちゃんとお座りができたら、飼い主の言っている「伏せ」というコマンドと、自分が行った「伏せる」という動作が犬の中で結び付いている証拠となりますので、ご褒美をあげてください。

できていない場合はまだコマンドではなくジェスチャーで覚えている可能性があるので、何度かステップ3を繰り返してみてください。

3:伏せを教える時の注意点

いくつか注意点や上達しやすくなるポイントがありますので、まとめて説明いたします。

注意点1:うまく伏せの姿勢ができないとき

時々、ご褒美を地面に持ってくると前足だけを地面に伏せて、後ろ足は伸ばした状態のままの子もいます。

そういった場合は、少しご褒美を犬から引き離す(遠い位置にする)と伏せをしやすくなります。

それでもダメな場合は、ご主人が三角座りをしてそこをくぐるようにしてご褒美を与えてください。

そうすると狭いところを通ろうとするために自然に伏せの姿勢でご褒美を食べようとします。

慣れてきたら通常通りのやり方に戻して伏せを練習してください。

(※:小さいワンちゃんの場合は、足の間を通すことができますが、ある程度サイズが大きい犬の場合は、ちょうど伏せたら通れそうなものを使って誘導することも可能です。ただし、ギリギリすぎるのもや不安定なものを選ぶと、挟まったり落ちてきたりする可能性もありますので、安全には十分注意して実施してくださいね!

注意点2:なかなか思い通りに伏せができないとき

ワンちゃんにも得意不得意や性格がそれぞれ違うため、成長スピードも理解するスピードも犬それぞれです!

飼い主さんがイライラしたり、怒ったり、無理やりお座りの姿勢を取らせようとすることはNGです!

ワンちゃんにとっても楽しいことではなくなってしまい、「伏せ」=「嫌なこと」と覚えてしまうので、根気強く、お互いに疲れないようなペース配分で練習するようにしてください。

ポイント1:ワンちゃんは褒められて伸びる!

どのしつけでもそうですが、基本的に犬は褒められて覚える動物です。

人間でもそうですが、褒められながら楽しく練習する方が、上達は早くなります。

なお、褒める時は高い声で大げさに、ワンちゃんの目を見ながら褒めてあげるのがポイントです。

基本的には、ワンちゃんは言葉の意味よりも飼い主様の表情やテンション、声色などで感情を読み取ろうとしています。

そのため、高い声、笑顔、嬉しそうなテンションを見せてあげられると最高です!

ワンちゃんもとても喜びながら楽しく練習できるかと思いますので、恥ずかしがらず全力で褒めてあげましょう!

ポイント2:ワンちゃんは忘れっぽい!!

ご褒美をあげるときや褒める時は、なるべく早く行うように心がけてください。

犬は6秒程度までの記憶しか残りにくいといわれているため、プラスの印象を与えるタイミングは、犬の行動後、間髪入れないように心がけてください。

「これをすれば、そのあとに良いことがあるんだ!!」と犬の中で結び付きやすくなります。

4:まとめ

いかがでしたでしょうか。

伏せはしつけの基本なうえに、ワンちゃんが覚えてくれるといろんな場面で役に立つこと間違いありません!

最後の方の注意点やポイントはお座りに通じる部分もございました!

そういった共通部分はほかのしつけでも有効なポイントになりますので、是非合わせて覚えておいてくださいね!

伏せを覚えて飼い主様もワンちゃんも快適に過ごせるようになることを祈っております!

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